ビキニcomブッダ@ブラジル

                                          BRASIL連邦共和国 Rio Grande do Norte州の海辺にて                                                  ビキニで暮らす仏教徒の『ゑん』な日々♪

愛、憎、そんで愛  



昨日、妻をひき殺そうとした夫についての考察を書いたが、
そのあとも、つらつらと考えておる。

愛し合った者どうしの別離には、憎悪が伴いがちやなぁ、と。

かつてはオレも、1番目の夫をはげしく憎んでおった。

彼はきちんとした手順をふまずに離婚しようとして、
1才になったばかりの娘とオレを置いて、失踪したのだ。

蒸発、という言い方もできる見事な去り方やった。
なので、彼の勤め先・実家・オレら周辺の者たちは、
事故にでもあったのでは、誘拐では、などと
警察を巻き込んでの大騒動となった。
やがて数日後、酔っぱらった本人から
「ごめんなさい」と電話があり、
失踪がみずからの意志であったことを知った。

その後のオレさまがどんだけたいへんやったかは、
記すまい。

 と、思ったばってん、思い出すうちに頭にきたけん、
熱くなりすぎん程度に400字以内で書いてしまおう。

夫の会社から損害賠償請求をされ(重大なミッションを途中放棄して逃げたけんね)
創価学会員が連日ぞくぞく押しかけるのを跳ねのけ
(祈れば旦那さんは帰ってくるよ、とやつらは言うのだ)
彼の母親(熱心な学会員)からの叱責に耳をふさぎ(信仰しないから逃げられたのだそうな)、
家賃最安の地下牢のようなアパートに引っ越し、
やつが残していった借金を返すために親に頭を下げお金を借り、
幼い娘を保育園にあずけ朝から晩まで働き、
その合間に送られてきた離婚届にサインをし、憎悪をつのらせ、
その憎悪をエネルギーとし、日々を生き抜いたのだ。
 



この1番目の夫、
オレ側から見ればどの角度からみても、極悪非道の悪者なのだが、
彼からいえば、
極悪非道の悪女はオレ、っちゅうことになるのだ。


その5年後に、彼が再婚しようとしとる女性の両親が、
オレの実家をたずねてきたことがある。

「娘がなんだか怪しげな男と結婚しようとしとって反対しとる。
 その怪しげな男には、妻もおったようやし子どももおるようやし、
 真相を知りたくてやってきた」と。


彼らのおかげで、オレは前夫の居所をつきとめることができ、
前夫をたずねていった。
「きさんこらーーっ、借金かえしやがれ」っちゅうて、
右翼の街宣カーのようにガーーーッと乗りこんだのだ。


そんときのオレに対する彼の様子をみて、
憑き物がおちるように、すっきりした。

ぺこぺこし、へらへらし、
最初へりくだっていたが、そのうち開き直った。

しゃべるままにしゃべらせといて知ったこと。
彼が数年の間につくりあげた物語。


 あのままいっしょに暮らしていたら
 ぼくもUも、ゆきゑに殺されていただろう と。


   は?  麺喰らい、否、面食らうオレ。

博多とんこつラーメンで脳みそがいっぱいになったぐらい
この言葉には頭脳が白濁した。

オレがおまえに暴力をふるったことは1度きりだ。
それもおまえがちゃぶ台をひっくり返したけんやり返しただけだ。


オレは殺人鬼か???
よく殺人鬼のもとに赤んぼうのわが子を置いていけたな!



彼は、数年のあいだに、

 とんでもない暴力悪妻に殺されそうになり
 ほうほうのていで泣く泣くおさな子をおいて逃げ出した夫

   っちゅう立場を築いとった。





このような男を、1度は本気で愛し、
生涯の伴侶にしたのは、ほかならぬオレ自身だ。

最初っから、彼の人格を見抜けなかった、
あるいは、彼の性質がオレとの結婚により変貌した、
いずれにせよ、
なにが悪い、って、オレ自身がいちばん悪い。と気付いた。


彼はその後、借金返済も養育費も、ほんの短期間振込つづけたばってん、
またすぐに逃げた。

だけど、もうオレは恨まないし憎まない。
自分がこしらえた借金や、わが子の養育を放棄する人間を
1度でも信頼し愛したオレが受けねばならぬ報いやなぁ、と、
しっかり受けとめる。

そんなこんな離婚から15年も経過し、
15年も経てば殺人の時効も成立することやし
こころの闇も消えたような気がする。
彼と別れたおかげで、2番目の素晴らしき夫と出逢え、
そしてさらに長い旅のすえ、
いまの夫とブラジルの大地に根を張ろうとしとる。
すべては、おかげさま、だ。



別れた夫の悪口をえんえんと言い続ける人をみにくいと思う。
それは、天につばを吐いとるようなものなのだ。
そんな男と結婚した自分がいちばん愚かなのだ。
「わたしは頭がわるくて醜く愚かな女です」っちゅうとるようなもんだ。
と、数年前の自分を振り返って思う。

『憎』という暗雲を吹き払うと
『愛』っちゅうあたたかい太陽がようやく自分をいたわってくれた。


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category: こころ

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コメント

ゆきえさんの人生哲学はこの辺りから出来上がったものなんですね。

突き抜けた爽快な人生を送ってるのには
幾多の困難があった。

人生を正面から受け止め今の境界
(人生が)有るんですね…。

明るく快活なゆきえさん。

ファンの皆様も更に頷いてブログを拝読したことでしょう!とても納得します。

人生責任をもって、果たすべきは果たし
謙虚に、自由に、楽しく、生きれたら
と改めて思いました。

男女のもつれで事故を起こすなんてどれ程の愛憎劇…、日本でもある話ですが…
愛と憎しみは表裏一体だと言うことですね
情というのはつくづく智恵をくらますもので、人間はどちらに心が傾くかと言う戒めでもありますね。ラテンは日本人の比ではない??嫉妬心が日本人よりヤッパリ比べ物にならないくらい凄いのですか…?

追伸、デング熱が東京に。
テレビで凄い騒ぎになってます…(*_*;

URL | のん #-
2014/09/06 23:56 | edit

ちょっと違うかも。。。
あの車の話はちょっと違うかな
ブラジルでは法的にCrime passionalってカテゴリーがあって、女に裏切られて狂った男には法的に罪が軽くなるんだよ。ラテン的なコンセプトたよね。
この法のカテゴリーはほとんど男性しか入らないんだよ。女性のほうが許す能力があるのかも。。。

でもね
憎みから逃れないことは本当に苦しいよね。
私も知っているよ。。。

どれだけ苦しいか認識して
一生懸命逃れる。。
そして
許す。。。
そして
羽ばたく。。。

私は自分自身のためだと思う。

羽ばたくゆきえちゃん
まぶしいほど美しいよ
うん、




URL | ニール #l787VQ0.
2014/09/07 14:24 | edit

記事を拝見して、胸が痛みました そんなかわいそうな目に遭われたのですね

請求書を目にした時、どんなに衝撃を受けられたか。。。あなたのせいでは 全くないのに。

普通につつましく暮らしていても、お金を貯めるのは数万円でも、本当に、大変です。なの

に。。。。泣けます。

赤ちゃんと二人きりの静寂の家。。戸惑いと 強い不安、卑劣男の素性がわかった時の怒り。

私の親戚ですが、 軟弱パパが 双子の赤ちゃんとママを残して 2度失踪しました。 ママから相

談の電話があり、双子を連れて、我が家に一時身を寄せました。 パパは保険会社のセールスマ

ンで、毎月のノルマが達成できず、内緒で借金して、新規顧客が契約したように見せかけ続け、
膨らむ借金を手に負えず、逃げたのです。 そんな事とは知らず、どうしたのだろうと、親

戚一同、彼を心配しました。数ヶ月逃亡して、携帯で連絡がつき、我々の説得後、戻ったので

すが、 数年後、再び失踪しました。 そしてまた戻りました。双子が 大人になるまでは、何

とか。。。

よくぞ、ゆきゑさん そこまで 負の経験を昇華なさいました。

私たちファンに、そんな大変な経験を 語って下さった事、どうやって乗り越えたか教えて下

さった事、おなじような目に遭われた他の女性に、勇気を教えて下さった事、深く感謝します

URL | ミツ フォン ゾネンハング #L8AeYI2M
2014/09/07 17:54 | edit

のんちゃんへ

こんくらいの痛手をおわんとオレという人間は成熟できんやったんやろなぁ、と思うよ。
あたえられし試練だ、と。
ばってんやはり、結婚は1度きりにこしたことはないなあ。
嫉妬心は国籍によらず誰にでも発生すると思うけど、
ラテンの気質は、その嫉妬を隠そうとせずバーンと前面に出すように感じる。
耐え忍びはしない。
耐え忍ぶふりして結果やはり耐え忍べず別離に至ることは多いので、
オレ論としては、浮気などは耐えずにさっさと別れるべき、やな。
デング熱おっかないな。
伝染病に国境はなくなりつつある!?

URL | 菌玉ゆきゑ #-
2014/09/07 19:55 | edit

ニールちゃんへ

その恩赦、すごいなぁ。
キリスト教にもとずいた法、と受け取れるね。
死がふたりをわかつまで、を守らんやったほうが悪い、とね。
ぱたぱたと憎悪から飛び去るにはだいぶ時間かかったよ。
ずいぶんながい間、地をはう虫のような境地やった。

URL | 菌玉ゆきゑ #-
2014/09/07 19:58 | edit

ミツフォンゾネンハングさんへ

「たいへんだったね、よくがんばったね」と言われるとうれしい。
こころに添うてくれて、ほんとうにありがとう!
当初は、「よっぽどオレが悪いのか」と自責の念ばかりどんどんふくらんでしんどかったもん。
ところで、この『失踪』っちゅうやつ、そのふたごの父親のように繰り返しがちなのかもしれん、と
感じたよ、いま。
なぜなら、前夫の父親も、町工場の借金のこして妻と子どもを置いて失踪したもんね。
親を見れば子が解るんやったのに、ちくしょーオレは見極めがつかんやったなぁ。

URL | 菌玉ゆきゑ #-
2014/09/07 20:04 | edit

この言葉…

別れた夫の悪口をえんえんと言い続ける人をみにくいと思う。
それは、天につばを吐いとるようなものなのだ。
そんな男と結婚した自分がいちばん愚かなのだ。


↑同感ですわー
別れて8年位になるがやっとこさ悪口を言わないようになった。
結果、そんな男と一緒になった自分が悪いとおもえるよーになったぞ。
それに私にも非が多少あるのだ。

まだちゃんと解決してないこともあるので切りたくても切れないが…
私も二回目は素敵な人と結婚して楽しい家庭を作りたいっちゃ!


URL | mikidinha #-
2014/09/09 03:03 | edit

mikidinhaちゃんへ

にくったらしい、っちゅう気持ちはさ、
ちぃと触発されただけで、ぶりぶりっ、と盛り返してきそうになるやん?
15年経過しても、まだ油断したら、負の感情に侵食されそうやなぁ、て思うもんね。
っちゅうことは、永遠にかかえていくわずらわしいもんかもしれんね。
しかしこのような負の感情を『識った』っちゅう点で、
離婚はたくさんの智慧のつまった種子のようなものだと思う。
せっかく手に入れたこの種を、発芽させ花開かせ実らせなならんよなぁ。
がんばれ、mikidinhaちゃん。望みは叶うぞ。

URL | 菌玉ゆきゑ #-
2014/09/09 08:45 | edit

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