ビキニcomブッダ@ブラジル

                                          BRASIL連邦共和国 Rio Grande do Norte州の海辺にて                                                  ビキニで暮らす仏教徒の『ゑん』な日々♪

O氏の禅修行  



ちんぴらなオレにも、格上で年上の友人はおるのだ。
先日わが『ゑん』を訪れてくださったO氏は、
日本のビッグ企業のサンパウロ社社長。

1年半まえ、まだオレがサンパウロに暮らしとるときに、
友人に紹介されて飲みにいったのだが、
その1度だけでオレは彼をとても好いてしまった。

経験豊富にして博識であるので、会話が尽きぬ。
人間性というか心意気がオレの波動にぴったりくる。
アスリートである。
剣道に始まり、空手、いま続けているスポーツは、
ボクシング、ゴルフ、水泳など。
釣りもなさればケーナの演奏もなさる。
禅修行のご経験ももたれとる。
強靭な肉体に強靭な精神を宿らせておる
バイタリティあふれるおかただ。

行動力も抜群で、
金曜深夜の長距離バスにひとり飛び乗りリオに行くなど、
フットワークも軽い。
その軽やかさで今回のNATALも一人旅でいらした。


世界一のカジュの木の園や、
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近隣を観光しつつ、わが家にお連れした。
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午前中から深夜まで食べ飲み語り合った。

多岐にわたったこの日の会話のなかで、
特に印象にのこった話を書こう。


O氏が学生のころに体験した禅修行の話。

臨済宗の修行では、座禅のほかに、公案というものがある。
老師から問題のようなものが与えられるのだ。
その公案の答えを修行者は申し述べねばならぬ。

毎日、大きな鐘のカーンカーンという音で老師から呼ばれる。
O氏に与えられた公案は
『父と母が生まれる前の自分は何か?』。

毎日毎日、考えあぐねた解答をO氏は老師に述べるのだが、
ことごとく、「去れ」と言われ、認めてもらえない。

いままで自分を形成してきた論理や知識、常識を捨て去れ、
要するに、『考えるな』なのだ。

しかしO氏は『考えるな』に
おおいに反発を感じた。
「考えないなんて無理だ」と。


もともと禅修行の申し込みの段から、
斜めにちいとひねくれて考えていたO氏。
『こうだ』と人から言われれば、『本当にそうか?!』と
考えてみる性質をもっておるんやね。
申込書は毛筆で書かねばならぬという決まりがあった。
そのことにも、なにか納得いかぬものを感じ、
さらに自分が毛筆がヘタだったことも相成り、
申込書は筆で書き殴った。

その申込書をみた老師はおどろいた。
「こいつは何だ? やる気があるのか。
 とんでもないやつがやってきたなぁ」と。


いま思えば、と、O氏は振り返る。
公案について正直に「わかりません」と答えればよかった、と。
しかし当時のO氏は躍起になって、
どこぞに書かれた内容や、いままで培ってきた知識を駆使して、
なんとか老師の気に入る答えを出そうとがんばったんよ。


同期に修行する仲間たちは、次々と公案を解いてゆく。
そんななか毎日毎日O氏だけは「やり直し」を命じられる。


修行の最終日。
老師にカーンカーンと呼ばれる。
一発逆転を狙って、『合格』をもらいたいところばってん、
O氏はそう考えなかった。

合格はいらん。ばってん老師をぎゃふんと言わせたいぞ。と。

見解(ケンゲ。公案にたいする答え)を持たずに、老師の前に座ったO師。
なにをしたか。






























老師にむかって
正拳突きをしたのである。







眼前にこぶしを突き出された老師。
高齢であるし、ふるえあがってひっくり返ったかというと、
そうではなかった。

微動だにしなかったそうな。

 鈴をチリンチリンチリンと振って「しっしっ」とO氏を追い出した。




この話をきいて、オレも僧侶・Welderも
腹をかかえて笑わせてもろうた。

なんて楽しい話なんだ。


O氏にとってこの禅修行は、いまだに苦い思い出であるそうな。

退職したら必ず、ふたたび禅修行をやりたい、と決意しておった。
彼ならやり遂げるだろうな、と思う。


次回は、愉快な仲間たちをひきつれて遊びにくる、とおっしゃったO氏。
日中は釣りをして遊び、
夜は釣った魚で宴会をしケーナの演奏を聴かせてもらおう。


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