ビキニcomブッダ@ブラジル

                                          BRASIL連邦共和国 Rio Grande do Norte州の海辺にて                                                  ビキニで暮らす仏教徒の『ゑん』な日々♪

のんびり行こう  






ブラジルに暮らす日本人が表すブラジルに対する不満を
SNSを通じて見聞する機会が多々ある。

先日は、友人が、
自宅の工事における大工や工務店の対応にがっくり肩を落としていたし、
あるかたは、マクドナルドの店長に立腹しておった。



マクドナルドに対する怒り発生の経緯は、

焼いたチキンバーガーを頼んだのに揚げたチキンのバーガーが届いた。
 ↓
ブラジルではそんなことはよくあるので、許した。
 ↓
肉が固くて「???」と思いながら食べ進めたが、
はしっこだけじゃなく真ん中のほうも固かったので、
 ↓
やはりこれはおかしい、と作り直しを要求。
 ↓
店側は「半分以上食べたあとに返されても…」と
『もう1個ハンバーガーがタダで欲しいだけだろ』っちゅう態度で
作り直しをしぶる。
 ↓
「なら、もういらん!」と思うたが、気持ちがおさまらんので、
 ↓
金を返してもらった。
 ↓
もう2度と行かん!

 っちゅう内容。


この投稿へのコメントはみな、このかたに同調・味方なさっていた。
しかしオレは、自分が飲食店をいとなむ身じゃなかったとしても、
マクドナルド側のほうに同情を感じる。





友人の工事業者への不満については、
オレもいま、お化け屋敷のような家屋を改装し
レストラン・民宿の運営をやろうとしとる身なので、
おおいに共感できもしたので「がんばれ、がんばれ」と応援する気持ちだが、
昨今のオレは、すっかりブラジル人に怒りを感じなくなっとるので、
すこし感情にズレが生じたんよ。



大工さんも要領が悪いし、
約束の時間に配達に来ないとか、
約束の日にすら来ないとか、あたりまえの国なのだ。
とくにオレの暮らす地域は、暑くてド田舎なので、
サンパウロの都会以上に、すべてはゆっくりゆっくり進む。

そんな文化のなか、
自分の要求をつらぬこう、と思うことは
とても難しい。
怒れば怒るだけ、自分をすり減らしくたびれるのだ。

のっこらのっこらとして動かないブラジル人に対して
もっとこのようにテキパキ要領よくすれば上手くいくぞ、と
変わってもらおうとすることも、
自称先進国人の驕りかもしれんぞ。
彼らの国に住まわせてもらっとるんやけん、
彼らのペースとやりかたをできるかぎり尊重せなならん。



・・・とはいえオレも、
この地方に越してきた当初は、
憤怒したりキリキリしたりすることがいっぱいあって、
必死で文句を言うたり、怒鳴り散らしてみたりしたものだが、
それらの経験をふりかえってみて識ったのは、

『クレームにより状況が改善したことはひとつもない』
  っちゅうこと。



彼らは彼らのやりかたで『仕事をしている』と自負しているのだから
尊厳を傷つけることになりかねる
(なかには本物のろくでなしもおるけど
 それはブラジルでも日本でも同じく存在するやんね)。

そうなるとますます欲しい結果から遠ざかる。
だから『北風と太陽』の逸話のように
びゅうびゅう強風を吹かさず、にこにこ太陽でいる。
ゆっくりでも平和的に工事や交渉を進める。

成果については、うれしいという感情をそのまま示すと、
彼らはとてもよろこんでくれる。
そして、もっとよろこばせてあげよう、と
次にさらなる成果をあげてくれる。
『この程度のデキは当たり前』とクールな対応をしたらいかん。
きちんと喜べばいいのだ。


自分は客だ、とか、雇ってやってんだ、という上下・主従関係は
ブラジル人はほとんど持っていない。

彼ら側からみれば、
物を売ってあげるんだから・働いてあげてるんだから『対等』と考えていて、
オレもそっちの考え方が好きだ。


日本人は店員さんとかに対して横柄な人がとても多い。
店員さん、ってストレスのたまる職業やろうな。
日本やったら、クレームがついて返品されたものは、
店側が床につくほど頭をさげて、どこまでも詫びてくれ、
取り替えてくれるんやろう。
『お客様は神様です』が、まかりとおっとる国。それが日本。

横柄な態度を取られた店員さんは、どこかでその腹いせをするかもしれない。
他の場所で、べつのサービス業のかた相手に
いじわるな態度をとる、という悪循環。
『精神衛生』という観点では、
今の日本ほど暗愚な国はないかもしれん。






みずからの思考が変わったおかげで、
今はブラジルでの工事生活のなかでもオレはストレスフリー。
自分が仏教徒ですぐれた人間だからこのような考え方ができる、と
自慢しているのではなく、
この環境がこの境地にみちびいてくれた、と思っとる。
環境が人を創る、と、身をもって実感しておる。

そして、素晴らしいことにも気づいた昨今。
ほんとうに困ったときには
ブラジル人は無償で助けてくれる、っちゅうことを知って
とてもしあわせだ。

金欠状態を知って友人はしょっちゅう土日に呼んでくれる。
タダ飯タダ酒をごちそうになっとる。
「あしたはサッカーをしに行くぞ」と言うので、
「何時にどこに集合だ?」とたずねると、
「朝だ。どこかで、だ」と答える。






せまいニッポン、そんなに急いでどこへいく?

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速さと利便を追い求めつづける祖国をみて
たまに危うさを感じる。
それがいちばん優れたことだ、とだけ思わないでほしいのだ。
日本人のオレらは便利やきれいを求めすぎるんじゃないか?

発展したくない国民がいていいじゃないか。
『発展』の意味も人それぞれ違う。
オレらは自称・先進国人なのだ。
『発展途上』などと人様を形容するのは烏滸がましい。







水漏れしようが停電しようが仕上がりがザツかろうが
店員の態度がわるかろうが
生き死ににかかわることじゃなし。

のんびり行こうじゃないか。





(=ΦωΦ=)


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category: こころ

thread: ブラジル - janre: 海外情報

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コメント

ジャマイカで欲しいカセットテープやVHSがあって買いに行ったら、店員さんに「Soon come(スーンカム)」と言われ、じゃあもうちょい待つか…と、数時間後尋ねてみたら、同じく「Soon come!!!(笑顔)」と言われ、最終的には数日かかりました(笑)
でも、それがジャマイカタイムなんですよね。
そんな事でいちいちカリカリしてたらメンタルヤラれちゃいます(笑)

日本で仕事をする時はさすがに納期は守りますが、気持ちのゆとりまでは持って行かれない様、気をつけています。
納期は守りつつ焦らず、気持ちは「Soon come」で!(笑)

URL | YUMI #-
2016/10/25 22:45 | edit

YUMIへ

そう! そういうことを言いたかった。YUMIの言葉の最後の2行。
大好きな八重山の離島にも、いまやもう島時間、っちゅうのはなくなっとろうなぁ、と想うけど、
島の人たちのこころのなかは、みゃくみゃくと島時間で刻まれとると思うんよ。
オレもそんなふうでありたい。

URL | 金℠玉ゆきゑ #-
2016/10/26 17:12 | edit

久しぶりに覗きにきました。
こんばんは。

解ります、凄く。
ワタシも最初は昼に約束したNETが来なくて結局夕方まで待ち電話したら、他の仕事で行かれないと
言われ…なんなんだ‼️と怒り心頭したのを覚えて
います。でもそんな事も何年も住んでいたら当たり前になっていったモノです(笑)

ただブラジルは本当人が温かくて、心底思って
くれているというのが伝わりますよね。私は
今回帰国して心底感じたのが医者、病院です…
ブラジルで息子のかかりつけ医師は、私が初の
子育てな上に色々アドバイスをくれる家族が近くに
居ないと知ると、何時でもどんな事でも困ったら
連絡ください。と携帯だけでなく自宅の番号まで
くれ、私は生後2カ月位の息子が1時間に1度ウンチをし続け10時間程経ち不安にかられ、深夜2時近く
なのに先生の自宅に電話をしたら、奥様が出て
嫌な声もなく先生を起こしてくれ…私が泣き声で

先生…息子のウンチが…ウンチが止まらないんです

と言うと優しく

大丈夫ですよ〜〜、まだそういう時期ですから
どんなウンチですか?写メ送って下さい。もし
ダメなウンチならすぐ連絡しますから。安心して
下さい〜〜

と…。安心と共に深夜2時にウンチが止まらないと
泣きながら電話した失礼さに恥ずかしくなったのを
今も覚えているし感謝しています。

それに比べ日本の医師は当たり前なんでしょうが
携帯なんて教えてくれやしないし…受診もなんだか
機械的…。この間は高熱が続き→38度(息子)を診て
もらいにいき、薬を出され一言

これ飲んでもさがらなかったらまた病院へ
あ、でもウチは明日休みだからどこか探して行って
下さいね〜〜

って…全然患者を思いやっていない感ありまくり
でした…。

長くなりましたが(笑)
日本には今やもう無い…あまり触れられない心の
温かさがブラジルにはありました。

ゆきえさんの言う感じる事を感じながら只今日本での再生活スタート2年目が始まりました。

URL | こゆき #-
2016/10/28 22:27 | edit

こゆきへ

器の大きさと底の深いやさしさを感じるDoutorやね! 奥様も最高。
「息子のうんちが・・・うんちが・・・」も、いま振り返れば笑えるけど、
そんときのこゆきの追いつめられ度と切迫度、手に取るように解るよ。
プロフェッショナルの医師にとって、たいしたことない、と解ることでも、
それを解りやすく言うてくれたり、気持ちに添うてくれるドクターって、
わりと少ない。
日本のお医者さんも、気持ちに余裕がないんやろうな。
器は自分のことでいっぱいこっぱい、かな。
日本で生きることの大変さ、とてもとても解るけん、
日本でいっしょけんめい生きとる親や友だちをこころから敬うとって応援しとる。
がんばれーー。

URL | 金℠玉ゆきゑ #-
2016/10/28 23:24 | edit

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