ビキニcomブッダ@ブラジル

                                          BRASIL連邦共和国 Rio Grande do Norte州の海辺にて                                                  ビキニで暮らす仏教徒の『ゑん』な日々♪

黒人の日  


11月20日は「黒人の日」。
ブラジルは奴隷としてアフリカのひとびとがたくさん連れてこられた国だ。
奴隷制度に立ち向かった黒人たちのリーダーであった独立運動家・
ズンビ・ドス・パルマーレスの命日でもある。
サンパウロ市は休みとなり、メインストリート・パウリスタ大通りでは
大勢の人々が集まり、差別撤廃・黒人学生の大学進学奨励などを掲げながら行進する。
昨年は5000人の人々がパウリスタ通りに集まったそうだ。

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奴隷として連れてこられたアフリカ系のルーツをもつ人間が多いブラジル。
いったいぜんたい、どうして同じ人間なのに黒人に対しては人間とみなさなかったのか。
初めてアフリカ人をみたヨーロッパ人は、
「彼らは動物だ」と思ったそうだ。
かなりの知識層に位置するひとすら、
「彼らには人格がない」と断定したのだ。
想像力の欠如している人間というのは、
かくも残酷なものか、と、おどろく。

織田信長は、初めて黒人をみたときに、その黒さにおどろき
「えらい長い間、入浴しとらん人やな」と思ったそうな。
そして汚れをおとすために行水したあとの彼をみて
「なるほど、こういう肌の色の人間なのだ」と理解し武士の身分を与えたのだとか。

さて。黒人差別についてはさまざまな事柄があるが、
「これは黒人差別ではなくて、 むしろそれを差別と取り上げるやつらのほうが
 隠れ差別主義者なのでは!?」
  とオレが思うことがらをあげよう。


「ファーストクラスの客」

白人の女性が黒人の隣にすわることになりました。
信じられないことだとばかりに、彼女はスチュアデスを呼び出して、
「見れば分かるでしょう? 
 私を黒人の横の席にしているのよ。
 忌まわしい人たちの横にすわるなんて、私は承知できません。ほかの席に変えてちょうだい。」
スチュアデスは、
「お静かに願います。ただいま、席があるかどうか確かめてまいります。」
と応じた。
そして、しばらくして戻ってきてから彼女に返事した。
「お客様、あいにくエコノミークラスに空席がございません。
機長にも相談しましたが、ビジネスクラスにも空きはないとのことでした。
ですが、ファーストクラスに一席だけ空きがございます。」
その女性客が返事をする一瞬のスキも与えず、スチュアデスは話を続けた。
「私どもの会社は、
 このような理由でエコノミークラスのお客様に
 ファーストクラスへお移り願うことはめったにいたしません。
 けれども、状況を考えますと、
 こんなひどい方の隣にお客様のどなたかがおすわりになるということは言語道断である、
 とキャプテンが申しております。」
そして、スチュアデスは黒人の紳士に向かって言った。
「お客様。というわけですので、どうぞ手荷物をおまとめください。
 ファーストクラスにお席を用意してお待ちしております。」
ずっと、周りにいた乗客はこのやりとりを目にして心を痛めていた。
そして、この瞬間に立ち上がってみなが拍手喝采した。


122705104385516204196[1]


この話は、1955年の話ではない。
1955年に、白人に席を譲るのを拒んだ黒人女性モンゴメリーが座っていたのは
飛行機ではなく、バスやもんな。

この、おかしくってへそが茶をじゃんじゃかわかしそうな話は
公民権運動さなかの話ではなく
ほんの数年前にどこからか発生して、フェイスブックでおおいに広がったのだ。
この「ファーストクラスの客」の話、イイネの数もシェア数も、ともに2万件もあるのだとか。
アホらしい。
「一杯のかけそば」のときと同様な不快感をオレは持つ。
こげな話がいま現在あるわけがなかろうが。
ばかどもめ。
こげな話を深く考えもせず、
『いい話だわ』と思いささっとイイネをクリックするようなうすらバカこそが
差別を増長させるのだ。
もっと想像力をもて。

2118481-4574-cp2[1]


さて、サンパウロの法律では黒人を「クロ」と呼んだら逮捕されるのだ。
過敏すぎる法律かなあと思う反面
言われたくない人に軽蔑をこめて「くろ」と言われる不快感こそ想像できる。

大切なのは、誰にどのような心情をこめて呼ばれるか、だ。
ブラジルもアメリカも、ちいさな子の特徴をつかんだニックネームをつけるお国柄だ。
まっくろな子には『タール』というあだなが付けられ
太った子は、『ふとっちょ』と呼ばれ
娘のともだちのモニカはぷっくり太ってるので『チーズパン』と呼ばれている。

 いつでも誰にでも「おこづかいくれよ」と言うとる子のニックネームは『マネー』だ。
 日本ではひ弱で細くて白い子には『もやしっこ』っちゅう称号があたえられる。
 オレは太った肉屋の息子のことを『肉』と呼んでいた。
 これらの呼び名は、身近なひとが親しみをこめて呼ぶ愛称なので
 いやな要素はいっさい含まれない。
 オレが黒い野良猫を『クロちゃん』と呼ぶのもこれと同じだ。

だがしかし、日系人がアフリカ系の使用人のことを
『クロちゃん』と呼ぶのを耳にすると、虫唾がはしる。
そこには愛はかけらもなくさげすみしか感じられない。

さまざまなルーツが入り乱れミックスしとる国・ブラジルでも、差別はまだまだ続きそうだ。
いや、人種が入り乱れているからこそ、どの民族が劣っている、とか
わがルーツがいちばん優れているのだ、とか、民族間の誇りをかけた争いが続くのかもしれん。

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コメント

たまたま

たまたまFacebookでさっき Nina SimoneのYoutubeをUpした
ところでした。
彼女のソウルフルな唄声とその歌詞は、少しゆきえ姐さんの
記事に重なる部分がある気がしましタ....
例えばAin't Got No...I've Got Lifeの歌で

Ain't got no mother,Ain't got no culture
Ain't got no friends, Ain't got no schooling
Ain't got no love, Ain't got no name
Ain't got no ticket, Ain't got no token,
Ain't got no god,

And what have I got?
Why am I alive anyway?
What have I got nobody can take away?
(中略)
I got life, and i'm going to keep it
as long as i want it, I got life.....

命がある
私には自由がある
心がある
私は生きている!


って歌っている彼女は力強くてステキだなって思います。

全ての人種が平等に持っている物は『心』であり『命』で
ありながら、その『心』の透明さは様々......
お金を沢山持っている人、生活に余裕がある人=心がキレイ
という事では絶対的になくて、心のキレイさは全ての人種
関係なく、欲に目をくらます事なく生きている人のみぞ
手に入れられる、ある意味『平等』なモノではないかと....

そして、ワタシには『欲』という感情も時に強く存在する
ので、なかなか透き通った心が持てない訳です....苦笑

URL | こゆき #-
2012/11/20 23:44 | edit

black woman and child♪

ゆき絵ちゃん♪(*^▽^*)
メールしたけん、見てね♪(^o^)/
久しぶりにゲロゲロ酔っぱらった♪\(^o^)/
ゆき絵ちゃん大好き♪(^з^)-☆

URL | ayumi #ATlxuENQ
2012/11/21 02:27 | edit

ふぇー

おもしろい!
その織田信長の話!!!
えらい長い間、入浴しとらんやつ!とかーーー!!!
さすが信長。よっ♪
気になって調べたんやけど、本能寺の変の時にも、
一緒にいたんやね。びっくり!初耳よーーー。


ああ、あのフェイスブックの話、覚えてる。
私それ系好きやないねん。
殆ど読まないんやけど、
この前1個読んだのがあったの。

重態である息子を手術してくれる医者を待つ父親。
勤務外だったが、やっときた医者を遅いと非難する父親。
手術成功後、急いで病院を後にする医者。
わけを聞くと昨日、医者の息子が死んでお葬式だったと聞き
絶句する父親。


なーんかさ、おもしろくないやんねっ。
正統派すぎるというか、だから?って感じ。
きれいすぎるねん。
字を読みたかったら本でも読みゃーいいのにって思う。
ブラジル人、お涙頂戴もの、好きやんねぇ。
私ひねくれてるから、そんなんええ話ともなんとも思わん。
あ、玉ちゃんもやなっ、ぷぷ。

URL | まりんこ #-
2012/11/21 03:12 | edit

こゆきへ

虐げられる悲しみを体験したルーツをもつ人たちは
われわれのような軟弱者にはない強さを持っとるね。
この世のひとすべてが吸いこむことのできる空気にすら感謝できるひとこそが
真のしあわせを知っとるやろう。
命があることに感謝し
自由でいることを実感する。
すばらしいね。
『欲』を持って苦痛を感じたことがあればこそ、
欲から解放されたよろこびも大きかろう。
どうせなら『欲』より『夢』に執着したいね。
I have a dream! キング牧師。

URL | 菌玉ゆきゑ #-
2012/11/21 20:51 | edit

あゆみへ

シズラ!
わくわくするようなメールをありがとう。
あゆみのやさしさがうれしくって、オレもきのうは飲みすぎた!
そして今朝はげえげえ吐いたあとよれよれでバスに乗って
いまやっと会社に着いたよ。
あゆみとダンスに行きたいなあ。
こっちのレゲエのダンスはね、みんなヒッピーみたいな格好ばかりで
ダンスホールなイケイケファッションのひとはおらんのよ。
やけん、あゆみとおめかししてダンス行きたい♪

URL | 菌玉ゆきゑ #-
2012/11/21 21:08 | edit

まりんこへ

FBの「ファーストクラスの客」はね、日本での話よ!
2万件もシェアやイイネがあったんよ、日本でね。
日本人でイージーやなあ、ってあきれた。
もしかしたらこの話、どこかの国の話を日本語に誰かが訳したんかもしれんけど、
もしこの話がアメリカやブラジルで載ったならば
みんな「ハハンッ」って鼻で笑っておしまいと思わん?
「ばかばかしい、そんな話が実際にあるわけないやんね」、って。
仮にもしこれが実話やったとしたら、と想像してみても
スチュワーデスが機長に話しにいくまえに
近くの座席にすわっとる人たちが、この女性に文句言うくさね。
オレも言うね。
『おい、この白ブタめ。お前はKKKか?
 今はもう50年代じゃないんぞ。お前が飛行機を降りれ。
 となりにすわる人を選べるぐらい偉いんなら、自家用ジェットぐらい持っとろうが』

日本人て無菌栽培されとるひょろひょろ野菜みたい、ってこのことではつくづくあきれた。
その点ブラジル人はきちんとシビアやんね。

URL | 菌玉ゆきゑ #-
2012/11/21 21:17 | edit

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