ビキニcomブッダ@ブラジル

                                          BRASIL連邦共和国 Rio Grande do Norte州の海辺にて                                                  ビキニで暮らす仏教徒の『ゑん』な日々♪

薮内洋介に息がとまる  


薮内洋介氏の尺八の演奏を聴きにいった感想を書く。

真っ暗闇のホールのなか、ステージに一点のスポットライトが灯ると
そこには羽織袴で正座なさった薮内氏が居た。

微動だにせぬのに、なにかが立ちのぼるような気配を放っている。
やがて、尺八をゆっくりとかまえるその動き、
その動きを目にしたとき、
これから始まる演奏がどのようなものかをありありと予感できた。



薮内氏がソロで演奏した曲もあれば、
琴や三味線との合奏や、琴の三重奏、
尺八の三重奏など、
豪華な構成やった。
薮内氏を囲む面々も、凛とした佇まいにてオレを魅了する。
それぞれに味があり、それぞれに深くひっぱられる。

雅やかな華やぎに満ちた曲あり、
海面のちゃぷちゃぷした雰囲気の心地よい曲あり、
森林の冷たい空気を思わせる曲あり、
それぞれの楽器が調和して、
曲により、構成により、イメージが多岐にわたり、
飽きることなく吸い込まれてゆく。


初めて尺八の生演奏を聴き、
薮内氏が尺八に吹き込む息吹は、魂やなぁ、とひしひしと感じた。
息をつめてピンと張った精神で聴く。
気づけば、呼吸をとめとる自分がおる。

たとえるならば、
波うちぎわのようにゆるやかで心地いい音が琴だとしたら、
薮内氏の尺八の音は、波打ちぎわにあるつやつやと海水に濡れた石だ。

琴の音の波にちゃぷちゃぷと揺られよったら
尺八の音がことりと静かにオレの胸に石を落とす。
ずっしりと存在感ある輝く石。
畏怖すら感じる石。
彼は聴く者の胸に、この石をすとんと落とす。


オレがこの日の演目でいちばん好きだった曲は、
薮内氏がソロで演奏なさった『打波』。
あとでプログラムをみて曲名を知り、うれしくなった。
打破、いや、打波、だってさ〜、って。




さて。
中国を起源とした尺八だが、
日本への伝来以降は、公家・武家・寺家など仏教を中心とした文化のなかで育まれたんて。
なかでも「禅」の思想とは縁あったのだろう、深く結びつき、
尺八を吹くことで托鉢をなさる僧侶もおられたとか。
江戸時代には、禅宗の僧侶たちにより、
ひろく世間に知られることになるのだ。


しかし時代が明治になり、
断絶を余儀なくされようとした尺八。
それは何故か。

文明開化により、
神仏などにかまけとる場合ではない、と、
近代化、イコール西欧化っちゅう考えが氾濫した。
西洋のもんば、じゃんじゃか取り入れようとしたんやね。
日本的なものはことごとく排除され、
洋風なもんを良し、とした時代やった。

その流れにおいての、廃仏毀釈。
まるで、現在のチベットと中国共産党を想うのは
オレだけではあるまい。


日本はこのような流れを通り、西洋文化に広く深く感化されてきた。
否、感化どころか、西洋の文化がずっしりどっしり浸透しとる。
オレだって正座は苦手だ。
椅子生活のほうがいい。
しかし、思想面でもよその国につられすぎるのはどうか。
アメリカになめられるだけだ。やけんオバマが、、

  おっと、薮内氏のことを話よるのに、また、脱線しよるのオレ。



感動すべきは、
いま現在、脈々と日本の真裏のブラジルにまで
尺八文化が継承されとることだ。
吹禅尺八道場(←リンクあり)

こころを揺さぶる音は国境を超える。
今回の講演も、観客はオレの予想を裏切り
非日系のひとたちが多く聴きにいらしていた。
『一世の高齢のかたが多くいらしてるのでは』と想像しとったんよ。
若いひとも多くおったぞ。

















演奏のあと、興奮気味のオレらに対し、気さくに話をしてくださった薮内氏。
P1330169.jpg

P1330172.jpg

ステージを降りてなお、なにかが立ちのぼる気配は消えず、
畏れ多く、どこまでもかっこいいかたやった。

薮内氏から立ちのぼるものの正体が知りたく、
今後も彼の活動を追おうと思う。



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 |  #
2013/08/13 21:29 | edit

Yさんへ

やっほ~、
ものっすごくうれしいです。
では、18日の日曜日の午後にいたしましょう。
お迎えにあがります。お送りもいたします。
詳細は、gmailアドレスのほうにメールいたします。
わくわくして、羽がはえてぱたぱた飛んでいきそうだ~♪

URL | 菌玉ゆきゑ #-
2013/08/13 21:40 | edit

読んでいて凛と張り詰めた空気が伝わってきました。
楽器は演奏する人の魂を増幅させるんじゃないかと思うので
きっとゆきゑさん達は、薮内氏の魂に包まれてたんでしょうね。
日本から遠く離れたブラジルでも文化の継承が
続いてるってすごいなぁと思います。

URL | Rei #-
2013/08/13 22:10 | edit

良かね良かね、素敵なのがあって。しかも崇高な方に会って話が出来きたなんて!
あんた!5R$やったと??????
それは、素晴らしい!!尺八の素晴らしさが多くの人に響いたっちゃない?
SUIZEN DOJOも能楽堂みたいなところっちゃろうねーー。良かぁーー
良かぁぁーー
移民105年祭かぁぁ~~~。

幼少時代、尺八習いたかった。だけんクラリネットしたっちゃん(厚い唇向き)。でも、尺八はフルートやんね、薄い唇の方が合うのだろうか・・・。歯が邪魔するかいな?笑
習ってみたいなぁーー。

URL | feijão verde #-
2013/08/13 22:35 | edit

Reiちゃんへ

なるほど。
尺八を媒体としてくぐりぬけると、薮内氏のソウルが大きくなって顕れるのだな!
ライブはやはりすごい、と、度肝を抜かれたよ。
完全なる生音。マイクを通してなかった。
文化の継承、SOULごと伝わってほしいね。

URL | 菌玉ゆきゑ #-
2013/08/14 01:54 | edit

豆へ

あんたと行きたかったね~。
powpow言うたやろうね、あんたは。
すてきやったよ、10R$やったばい。
尺八習いたがる子どもも珍しいね。お前のことやけん、フェラチオのほうやろうが。
ガキのころから金儲けばっかり考えよったんやろうが。
おっ! クラリネットば吹けるとね? まあね、おまえにピアノは似合わない。
そしてお前に尺八ば持たせたら、がりがりがりがりその立派な前歯でかじって食べてしまうやろうの。
8月17日にサンパウロにくれば、薮内氏に習えるばい尺八。来い。

URL | 菌玉ゆきゑ #-
2013/08/14 01:59 | edit

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